今回もまたマレーシアの「民間アンバサダー」な訳ですが、日本からの訪問者は妻の姪っ子。大学1年生の史学科専攻で、少し日本を離れて旅がしたいのと、マレーシアに色々と興味があるのとで、おばさんが誘った様子。滞在中はずっと我が家に泊まっていました。
主に妻が連れまわしていましたが、毎日遠出すると彼女も疲れるので、この日は私の担当です。朝からマレーシアにおけるヒンドゥー教徒たちの聖地でもあるBatu Cavesへ電車で向かいました。途中、歴史学(主に近世史)の話で盛り上がり、日本の大学生事情などについても聞く。彼女は、とにかくこのオーバースケールの宗教施設に驚いていましたね。それと、トイレの汚さね!これはまぁ、もうどこでもそうなのですが。
KLに戻ってから、せっかくなので国立博物館へ向かいます。実は私も今回が初めてでしたが、これが大当たり!マレーシアの歴史を、旧石器時代から現在まで駆け足で消化している割には、ちゃんと出土品やレプリカが充実しており、知的な層にはかなり面白いのではないかと思う。マレーシアがイスラム化する13世紀以前は、実はシュリーヴィジャヤ王国というヒンドゥー/仏教王国だったことを知っているだろうか?たくさん仏像が出土してる!ちょっと驚きでした。
そして、第二次世界大戦後の知られざる歴史の展示も充実。マラヤ連邦が独立した後の混乱状態や、共産党ゲリラの様子など、我々日本人はまず知っていないし、なかなか見られないものが見られて大変勉強になりました。ここはマレーシアを訪れる際には、ぜひ訪問をお忘れなく。だいたい2-3時間が必要です。
自分が住んでいる土地のローカル歴史(郷土史)にはいつも興味が向かいますが、外国ならなおさら。こうした歴史をしっかりと理解しておくことは、グローバルエリートの基礎教養だと思っています。