縮小する東アジア…「小国連合」でエコシステムを!

今回の記事はこちら(info source):
https://www.thinkchina.sg/its-not-just-china-asia-faces-shrinking-population

(image source: UnsplashAnnie Sprattが撮影した写真)

中国系情報筋からの論考です。「The disappearing East Asians」とはよく言ったもので、実際、東アジアの中で唯一人口が増加していた中国がこの体たらくでは、韓国と日本という激烈に国の形が縮まってきた国を合わせると、東アジアはマクロ的にはなかなか暗い未来です。

だからこそ、ここで筆者が提案しているシナリオもなかなか面白く聞こえますよね。まずはシンガポールと日本、台湾、韓国が、”小さな国家連合”をきちんと組んで知恵を絞りましょうという話ですね。みな、歴史的に大国の中国から大きな影響を受けて来た国々です。

また、韓国におけるハングルは少々異なりますが、これらの国々では日常で普通に「漢字」が理解されており、それも互いの文化の近さを物語っています。全く新しく国交を開くわけではなく、文化にも多くの共通点がある。

そして今まさに、「人口激減」「超少子高齢化」という共通の社会課題に向き合っている。そして、全ての国が「small state」です。(日本は国内人口が1億を超えるので決して「small」ではないですが、rapidly shrinkingという意味ではそうでしょう。

最初から、シンガポールと台湾は比較的うまくくっつくと思うんですよ、皆さん英語も使えるし、既に往来がとても多いし、天然資源に恵まれないことから人材への投資が盛んだし、政治的リーダーシップがきちんと外向きに機能してるし。シンガポールはもちろんASEANの国ですが、台湾も非常にASEANと地政学的・貿易的にも距離が近い国です。

そういう意味では、日本だけ物理的距離もあるし、英語があまり使えない点などで遅れを取っているので、もっと努力した方がいいですね、皆さんの仲間に入れるように。

「大陸中国」には苦手意識があっても、これらの「小国」で大きな力を持つ「グローバル華僑」はコスモポリタニズムに生きる連中が多いため、とても付き合いやすいと思う。

そして、特定の国の「内外」を気にしないようなエコシステムをたくさん草の根で築けたら(もちろん国策・外交としては言うまでもないけど)、別に、1国が激縮小したって、工夫次第でなんとかなると思います。

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