マレーシア北東部へ戦績巡りの旅
Kidsの休みに合わせて休暇を5日取り、初のマレーシア北東部へ。初日はコタバルへの移動のみ、翌日は朝から日本の太平洋戦争開戦の瞬間(実は真珠湾攻撃よりこちらが数時間早かった)を、現地の超マニアックガイドZafraniさんの案内で回る。
当時のままの海岸に残るトーチカの中で聞く説明は言葉にならん体験。コタバル海岸へ向けて合掌。車内では「政治の具にしない五感を使った客観的歴史教育の重要性」で盛り上がる。銀行員を辞めてツアー1本で生きる彼には感服したなぁ。帝国陸軍の当時の極秘作戦地図を持ち出しての説明には度肝を抜かれた。素敵な知的変態。
やはり、こういう史実をしっかりと認識するところから、巧みな文化交流や国際認識が生まれると思うのだが。そうした「教養」も、グローバルエリートの必要条件だと感じる。
その日は「マレーシア伝統」と言うよりは、「Kelantan伝統」と呼ぶべき宿と食事を体験。国境がすぐそばのタイの影響が濃いマレーシア文化は、確かに、インドネシア(マレー系)の影響が強い(KL周りに溢れる)マレー半島西側の多数派マレー文化と異なっていてオモシロイ。言語にも強い方言があり、「日本だと九州南部みたいな感じか…」と想像した。
翌日から2日間は、英語を喋らない白人たち(当たり前なのだが、日本にいると体験できないのでKidsらは面白がってた)でごった返すPerhentian Islandへ渡り、「優しい刑務所」とでも形容すべき海の家的宿に泊まり、シュノーケリングで亀や小型のサメと戯れた。当然のようにWi-Fiがない宿なので、子供たちとは怪談ばかりしてた(そして何故かいつも爆笑で終わる)。
頭を使って節約とリッチな文化体験を両立した、よい「修学旅行」でした。(でも、残念ながら全てを計画した妻は直前に体調を崩して欠席となった。)